第15回東京国際映画祭 コンペティション部門


今年のコンペティションも面白い作品がてんこ盛りでした。なお、「シティ・オブ・ゴッド」、「藍色大門」
そして「我が故郷の歌」は他の映画祭に出品していたため、コンペの対象外になっています。
15作品のうち11作品をご紹介します。

シティ・オブ・ゴッド  監督 :フェルナンド・メイレレス  出演:アレキサンドロ・ロドリゲス、レアンドロ・フェノミノ・ダ・オラ
Amidado Dayori  2002年 ブラジル映画
今週のイチ押し:リオデジャネイロの一角にあるスラム街。60年代、この町は3人の若者が暴れまわっていた。ある日、リトルと呼ばれる少年のアイデアで3人はモーテルを襲撃。そして客たちから金を巻き上げまんまと逃げた。しかし、子ども扱いされ見張りに立たされたリトルはとんでもないことを・・・。70年代、青年になったリトルはこの町を牛耳ろうと画策する。そして麻薬の売買を開始。スラム街で幅を効かしていた他のグループを続々と片付け。ついにはこの町のボスに・・・。そんな町の変遷をロケットと呼ばれる少年は見つめてきた。そして彼はプロのカメラマンになるのだが・・・・
私評:おもしろい。面白すぎる。135分の作品なのですが息をつく暇もない。シナリオはもちろん最高。そしてカメラ、演出、音楽、そして役者陣と私的には非の打ち所がない。これは実際に起こっている事件が元になっている。ギャングとして成り上がっていくリトル、彼の取り巻き、そしてロケットが絡み合い、もつれ合って物語を紡ぎあげていく。また、独特のユーモアもこの映画の素晴らしい演出に一躍買っている。しかし、今回の映画祭で多く取り上げられていた「社会問題」がこの映画の根底には流れている。少年、そして青年たちの暴挙は、貧乏人が寄せ集められた町で生抜くため手段なのだから・・。しかし、子供たちまでもが銃を片手に暴れまわる、この映画はかなり残酷な描写や憤りを感じるような展開も多々あります。しかし、これは目をそむけてはいけない事実なのです・・・・
希望の大地  監督:ジェイソン・ゼノポルス  出演:ニック・ボレイン、イヴォンヌ・ファン・デン・ベルグ
Promised Land  2002年 南アフリカ映画
今週のイチ押し:久しぶりに故郷の南アフリカに戻ってきたジョージ。実は彼の母親が亡くなり、彼女の遺言通り彼女の遺灰を彼女が若い頃に過ごしたこの地に撒きに来たのだ。そして彼女が残した家と土地を処分するため。25年間も放置されたままの家を探しているうちに、ジョージは道に迷っってしまう。ところが気の良い地元住人の家族に出会う。そして数々のもてなしをうける。しかし、その優しさの裏には・・・。
私評:白人至上主義の元で暮らしてきた一家がいまだに引きずる偏見、差別などを真正面から捉えた問題作。国の方策として広く人民に家や土地を与えたことにより、今まで白人だけが住んでいた土地に有色人種がなだれ込んでくる。それを露骨に排除しようとするのです。彼らの考えていることはアメリカの南北戦争前と同じなんです。しかも、いまだに南アが抱えている問題であり恥部でもあります。映像はすごくスタイリッシュ。そして全編を通してトーンを落とした、ちょっと暗めの画像が良い雰囲気を出しています。しかし、主人公の彼が過去に母親と出かけた海辺のシーンだけはすごくカラフル。それは彼がこの土地に対して抱いていたイメージなのでしょう。しかし実際は暗い・・・。主人公の男性の舞台挨拶がありました。なかなかハンサムな人でした。 
 
変身  監督:ワレリ−・フォーキン  出演:エフゲリー・ミローノフ、タチヤーナ・ラヴローワ
Metamorphosis  2002年 ロシア映画
久々に故郷のプラハに戻ったグレゴールは家族に迎えられ、幸せな一夜を過ごした。ところが翌朝、目が覚めると彼は醜い虫に姿を変えていた。驚愕するグレゴールだったが、ついには家族にその姿を見られてしまう。昨日の優しく、幸せいっぱいだった家族からも嫌悪感溢れるまなざしが注がれる・・・・。 
私評:カフカの変身の映画化です。ロシア映画なのですが監督の拘りからプラハで撮影が行われました。元々、この映画の監督は舞台監督で「変身」ももちろん上演していました。そして上演中にこの映画のスポンサーから映画化の話を持ちこまれたとの事でした。映画の方はすごいインパクトのある映画でした。舞台の設定をそのまま映画にしただけではなく、映画的な面白さもたくさん取り込まれています。そして、やはり舞台の延長なのでしょうが演技がすごくオーバーで、そして過激。しかし、私はこの演出がとても斬新で面白いと思いました。グレゴールは虫になったという設定なのですが、映像上は前の人間のまま。だけど、指先の細かい動きまで虫になりきるんですね。それは最初はとてもブキミなのですが、だんだんと哀愁を帯びてくる。そしてこの映画は姿形の変身だけではなく、心の変身も見事に描き出しています。雨のプラハ、石畳の町、曲がりくねった細い路地などが、この映画の雰囲気を盛り上げます。なぜなら、プラハはカフカが生まれ、育ち、そして死んでいった町。この風景の中で彼はこの作品を書き上げたのです。こんな映画は見た事がない。だけど、心に残る素晴らしい映画でした。 
わが故郷の歌  監督:バフマン・ゴバディ  出演:シャハブ・エブラヒム、アッラモラド・ラシュティアン
The song of my hometown  2002年 イラン映画
クルド人の老歌手ミルザの元に20年以上前に去った妻から1通の手紙が届く。そしてやはり有名なミュージシャンである二人の息子アウデーとバラトを伴って、元妻を捜しに出かける。行く先々で出会う人々との交流。そこで楽器を演奏し歌をうたう。しかし、イランとイラクの緊張は、掛買いのない人々に数々の試練を与えていた。貧しいキャンプ地、突然の襲撃、山賊と化した人々。そんな旅の中で独身だった長男はステキな女性と出会い、次男は7人の妻を持ってしてもできなかった「息子」を手に入れる事ができた。そして父親はひとり最後の山を登り、元妻を訪ねる。しかし、彼女は化学兵器によって無残な顔に・・・・・。
私評:バイクとサイドカーに3人で乗りこむオヤジたち。しかし、これが不細工なおっさんたちなんですよ。道中はケンカばかりしている。だけど、楽器を持たせると突然元気なって歌いまくる。そんな笑える映像がてんこ盛りなのですが、その裏側ではフセインの仕掛けた戦争の悲劇が描かれています。サダム・フセインの名前は実名でなんども登場します。この悲喜劇の微妙なバランスがこの映画の見どころですね。また、砂埃が舞う乾いた大地から山を登り雪の中へと変わって行く景色もとても美しいです。しかし、突然の銃撃、映画の最中終始聞こえてくる爆撃機の轟音、そして化学兵器にやられた人々の悲劇など今この国が直面している、人の生死に関わる問題を映像で世界に投げかけているのです。イランにはこういう映画が多いですが、私たちも他人事のように無視する事はできないでしょう。なぜなら、女性も子供も容赦なく殺されているのだから・・・。
ブロークン・ウイング  監督:ニル・ベルグマン  出演:オルリ・ズィル・ベルシャッツーバナイ、マヤ・マロン
Broken Wings  2002年 イスラエル映画
イスラエルの中流家庭のウルマン家。母親のダフナは9ヶ月前にある事故で夫をなくした。彼女は病院勤務で寝る間もないくらい働き詰め。長女のマヤは音楽のオーディションを受け、スターを夢見るが今日も母親が仕事で家を空けるため、やむなくオーディションを諦め幼い弟と妹の面倒を見ることに。彼女の双子の弟のヤイルは学校にも通わずネズミのぬいぐるみを着てアルバイト中。次男のイドーは学校ではいじめられてばかり。ある日、彼は自分の勇気を試すために空になったプールで飛び降りる現場を幼い妹に撮影させていた。しかし、彼は怪我をして意識不明になってしまう・・・・

私評:バラバラになってしまった家族。しかし、誰が悪いわけでもない。それこそ、誰もが飛び立とうと努力はしているのに、翼をもがれてしまった鳥のようでした。話の中心になっているのは母親と長女。実は父親の死には長女が絡んでいて、二人の間でその事がトラウマになっている。そして二人のケンカのシーンで娘は絶対に口に出してはいけない事をつい言ってしまうシーンがあります。これは強烈でしたね。そして次男の事故が元でバラバラだった家族が少しずつ絆を取り戻していきます。静かに静かに近づいていく家族たちの心が実にうまく描かれていました。また、次男の少年がプールの高いところから飛び降りるシーンはバンジージャンプのイメージなんだそうです。苛められてばかりの自分の勇気を試すこと、そして少年から大人へのステップとしての行為だったのですね。最後の最後でやっと笑顔を見せる母と娘。このシーンは感動でした・・・。 
恋人  監督:ジャン・チンミン  出演:リィウ・イエ、ドン・ジエ
天空的恋人  2002年 中国映画
山の上に住むチュー・リンはある日、猟の最中に銃が暴発して眼が見えなくなってしまう。しかも、彼の息子のチャークァンは子供の頃の事故で耳が不自由だった。そんな家に今度は口が利けない少女ユイチェンがやってくる。しかし、3人は不思議なハーモニーで小さな幸せを築き上げた。チャークァンには意中の女性がいた。彼女はこんな山の中には不似合いなほどオシャレな女性。彼女も彼に対して好意は持っていたものの、彼女には別に意中の人がいた。そしてついに彼と関係を持ってしまう。そんなある日、彼は山を下り町へと移り住む事になった。それ以来、家に閉じこもったままの彼女に、息子、父親、そして少女は求愛の歌を捧げた。しかし、彼女は彼の子供を身ごもっていたのだ・・・・・・・・。
私評:オリジナルのタイトルは「天上的恋人」。ただの「恋人」よりこっちのタイトルの方が合っているような気がします。電気もない山の上の暮しは、現代人の私たちには不便な感じがしますが、それ以上に人間の心を清浄化する何かを持っている。山の上から見下ろす本当に美しい光景。そしてそこに暮す純朴な人々。本当に癒し系の映画なんですよ。しかし、この映画の3人の主人公はそれぞれ障害を持っている。このシチュエーションが、ただの「ほのぼの映画」に留まらせない演出なのです。「求愛の歌」は私的には大爆笑でした。これって本当にこのような習慣があるのかどうか知りたかったです。そしてこの映画のラストは誰もが口をあんぐりと開けてしまうでしょう?あまりにとんでもない展開で、私は失笑でしたが・・・。(このどんでん返し?は「マグノリア」以上かも??)主演は「至福のとき」のドン・ジエと「山の郵便配達」の息子を演じたリィウ・イエです。ふたりと監督の舞台挨拶がありました。
卒業  監督:長澤雅彦  出演:内山理名、堤真一、夏川結衣
Gradiation  2002年 日本映画
大学講師の真山は、ある日ひとりの女生徒に気を留める。退屈な彼の授業で唯一、話を聞いている彼女の名前は麻美。そんな彼女から雨の放課後、真っ赤な傘を借りた。その傘を返そうとするとそのお礼にと彼女はデートをせがんだ。実は真山には心に決めた女性がいた。彼女は真山の「何事も即断はできずじっくりと考える、そして一度決めた事は絶対に貫き通す」という性格が好きでもあり、じれったくも思っていた。しかし、彼女の両親に会う約束の日、彼は赤い傘を盗もうとしたチンピラに殴られてしまう。そしてついに彼女も愛想をつかしてしまう。ところが麻美は真山と意外な繋がりを持っていたのだった・・・・・・・・・
私評:「ココニイルコト」の長澤監督作品。今回の映画は「セリフ」を極端に減らした映画。それこそ登場人物の表情が状況を語るのです。しかし、主演の3人はその期待に応える演技を見せます。セリフに辿り着くまでに不思議な間があるのですが、その展開がわざとらしくなくて良いんです。これはもちろん役者の技量もあると思いますが、それ以上に監督の演出のうまさだと思いました。舞台挨拶に登った内山理奈と堤真一が言っていたのですが、「監督は気に入った絵が撮れるまで、なんでも粘って撮りなおしをする」そうです。堤真一はちょっとぎこちなさがあったけど、内山理奈、そして私の好きな夏川結衣がすごく良かったです。内山理奈は今まで良いと思った事は一度もなかった(と言うか、何でこの子がこんなに人気があるのか理解できなかった)のですが、この映画を見てちょっと見直しました。映画の中の大半のシーンが雨なので、その雰囲気がすごく印象に残っています。それは不思議な安堵感でもあります。そして印象的な真っ赤な傘・・・・
藍色大門 監督:イー・ツーイェン  出演:チェン・ポーリン、グイ・ルンメイ
Blue Gate Crossing  2002年 台湾映画
台湾の女子高生モンは親友のリンからシーハオを好きだと打ち明けられる。モンはリンの依頼で、ラブレターを渡したり彼が通っている夜のプールへと出向いたり大忙し。しかも、二人は成り行きでデートまで。ところがシーハオはモンが自分を好きなのでは勘違い。そしてそんなシーハオもモンを好きになってしまう。ついにシーハオに心を打ち明けられたモンだったが、実は自分が同性愛者であることを打ち明ける。
私評:台湾発の爽やかな青春ラブストーリー。親友とボーイフレンドの間に立った少女が実はレズ?そんな自分を普通じゃないと思っていたのですが、そんな彼女もしだいに彼に惹かれていく。他人に対して、不器用な少女のやりとりがすごくピュアで可愛かったです。少年少女たちのやり取りがウソっぽくないのがまた、良いのです。映画を見ていたらなんだかとても懐かしいという感情がこみ上げてきた。別に自分がそんな経験をしたわけではなにのに・・。ティーチインでこの映画の音楽についての質問があり、普通このような青春映画だとポップミュージックを使うのに、この映画はピアノソナタを使用しているのはなぜか?という質問に対し、「ポップは時が経つと懐かしいものになってしまうけど、この映画はいつの時代にも共通する映画。時代に流されない映画にしたい」という監督の意図があったとのこと。なるほど・・・。私的にはすごく面白かったです。
荒野の絆 監督:クリス・エア  出演:エリック・シュウェイグ、グラハム・グリーン
Skins 2002年 アメリカ映画 
アメリカ先住民居住区に暮らす兄弟がいた。弟のルディの憧れだった兄、モギーはベトナムから帰って以来酒に溺れた生活をしている。弟のルディは町の保安官になったが、ここに暮らすネイティブ・インディアンたちの姿は見るに耐えなかった。目に見えぬ迫害を受け、この町に流れてきた先住民たちは仕事にもつけず、結局は酒におぼれドランカーとしてダラダラと過ごすはめに。そんな彼らを見てルディは一人自警団として立ちあがる。酒の勢いで強盗をした若者を襲い、そしてすべての悪の根源である「酒」の店に火をつける。しかし、事もあろうかその店の屋根には、酒を盗みに来た彼の兄がいたのだ。火傷を負い病院に担ぎ込まれた兄は命を取り留めたが、肝硬変が見つかり余命幾ばくもないと知らされる・・・
私評:この映画の主演エリック・シュウェイグは、映画祭の最優秀主演男優賞を受賞しました。ティーチインも彼自身が行いました。しかし、この映画に語られていることも事実なのです。彼が言っていたのは、この居住区には明日がない言うこと。罪を擦り付けられたり、あらぬ容疑をかけられたりして昨日までの幸せを突然奪い去られる事が実際にあるそうです。その事から逃げるために酒に手を出す。そしてアル中の患者が増え暴力と無秩序が蔓延るのだと・・・。しかし、この映画はそんな暗部だけでなく兄弟の絆、そしてルディがらが犯した罪を贖いネイティブ・インディアンとしての尊厳を取り戻して行くさまもすごく感動的に描いています。ラストシーンはちょっと笑えるのですが、すごく印象的でした。
ベンデラ 旗 監督:ナン・アハナス  出演:パフィッツ・ホイル、ヌアンサ・ジャワドゥイバ
The Flag 2002年 インドネシア映画
近所に住んでいる少年と少女は同じ学校に通っている。ある日、二人は学校から旗を預かり洗濯をして持ってくるよう指示される。早速二人は旗を持ちかえり、家の裏の洗濯場で洗濯。しかし、ちょっと目を離すと旗は行方不明になってしまう。必死に旗を追いかける二人だったが・・・・・・。
私評:あまり、深い内容ではなく少年少女のあたふたする様子をコミカルに、そして爽やかに撮りあげた作品です。低予算のためデジカメ1台だけで撮影をしたというのもお国柄か?しかし、デジカメならではの小回りの良さが、狭い路地がくねくねと続くこの街には適していたかもしれない。舞台挨拶には監督と主演の少年が登場。少年曰く、「自分の演技は完璧です。監督からも両親からも何も指示されることはありませんでした」・・・さすが。 そしてジャカルタの町並みが、また面白いんですよ。それぞれの国に、それぞれの生活や文化があり、それは実に多種多様。この映画の中では共同の選択場、派手派手のタクシー、そして何より彼らが住んでいる長屋(?)の風景が一番面白かったです。これと言って面白い映画ではないのですが・・・・
風の中の鳥 監督:イノカ・サティアンガニ  出演:タミタ・アベラトナ、リントン・セマギ
The Wind Bird  2002年 スリランカ映画
スリランカの女性ラシーは妻子ある男性に恋をし、彼の子供を身ごもってしまう。この国では堕胎は重罪。しかし、彼女のお腹は日毎に大きくなっていく。彼は妻子と別れて一緒になると言ってはいるものの一向に行動に移さない。そして彼女を訪ねては彼女を抱いて妻の元へと帰っていくのだった。しかし、彼女は激痛を覚え、トイレに駈け込む・・・
私評:スリランカという国は、インド圏だということもあり商業用映画(マサラみたいなオバカ映画)が映画文化の主体で、いわゆるシリアスなドラマを製作する事は難しいらしい。しかし、毎年10人に国から映画製作の補助金がでるそうです。今回の映画はその補助金によって作られたものです。この映画には実は大きなオチがあります。映画を見終わった後、ティーチインでその事を監督の口から聞いて、すべての謎が解けました。でも、言われないと分からないというのは映像作品としては失敗かもしれません。そしてこの映画のタイトルは実は「風見鶏」のことを指しているそうです。社会、そして体制の中で彼女は吹いてくる風に身を任せる事しかできない。つまり自由などあってないようなもの。ところがラストシーンで彼女は車の中で風見鶏がついた風車を持った少女に会います。そして彼女は自分で息を吹きかけ風見鶏の方向を変えるのです。そうやって自分の思ったことを自分の力で変えたいという願い。そしてその風車を少女に手渡すのは、自分の世代から若い世代へのバトンタッチ。少女の時代にはこうあって欲しいという願いが込められていました。しかし、この映画もテーマは面白いのですが、それが伝わってこないのが残念。意図した事を映像で表現できなければ・・・・。




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